英語が苦手な人へ 「科学的に英語学習をしていますか?」

中学生や高校生の英語学習を見ていると今だに、

・ノートに何度も単語を書いて覚えています
・とにかく沢山英語を聞いています
・問題集をひたすら解いてます

おいおい…(泣)それって誰に教えてもらったのよ(泣)

SLA(Second Language Acquisition):第二言語習得論を少しでも理解できていれば、あなたの英語学習は大きく変わります。

白井先生の研究データは感動的で是非読んでみてください。具体的な学習法も沢山のっていいます✨


Muchについて分かってます?

◇次の問題を答えなさい。

下の英語のうちで、その上に示されている日本語の会話調英語訳として正しいものには○、正しくないものには×を付けなさい。

 

A. (質問:朝食は何を食べましたか?)

ミルクを沢山飲みました。

I drank much milk. 

why-young-children-need-milk-sudocrem

B. (質問:お金をお持ちですか?)

今日は、あまり持ち合わせがありません。

I don’t have much money with me today. 

financial_responsibility-283x424

C. (質問:『ハリー・ポッター』は好きですか?)

とても好きです。

I like it much. 

RiG64KEdT

D. (薬局で:この薬をお飲みください。)

たくさんの水で飲むといいのですか?

Should I take it with much water?

 How-Much-Water-Should-I-Drink-

 

正解は(A)(C)が×、 (B)(D)が○です。

正しい言い方は

I drank a lot of milk.

I like it very much. / I like it a lot.

 

もし、AやCのような文を言うと、「この人は外国人だな」と思われてしまいます。


 

【解説】

日常の話し言葉で、muchは、否定文や疑問文でなら自然に用いられますが、肯定文では用いられません。muchの代わりに a lot of, lots of, plenty of, a great dealのような表現が用いられます。

こんな感じで、

  • I need a lot of water.
  • I have a lot of money with me today.
  • We have plenty of time.
  • We have studied English a great deal.

下記の表現はネイティヴが日常会話でごく自然に使用するものです。

  • We didn’t study English much.
  • I didn’t read much.
  • I didn’t do much.
  • Did you have much time?

興味深いのは、形式ばった表現や堅い書き言葉の表現では肯定文でも用いられます。

例えば、

 

We had much discussion and finally came to a conclusion.

「我々は多くの議論を重ね、ついに結論にたどり着いた。」

int08_1

 

Muchの使い方どうでしたか?この他にもMany,Any, Everなどの正しい使い方を勉強するためにはこの本を読み進めてください。きっと、毎ページに驚きが隠されています。

a fewは「2、3の」、severalは「5、6の」か?

中学、高校では、a fewは「2、3の」という意味であり、severalは「いくつかの」という意味で、通例、「5、6の」数を表すと考えられていますが、本当にそうでしょうか?

例えば、『研究社新英和辞典』を見ると、severalの項には次のような記述があります。

several: はっきりした数ではないが、a few以上ではあるが、特にmanyではない通例同種のものの数に用いる。通例、5、6を指す。

several(5、6の) > a few (2、3の)

?????????本当に?????????

REALLY_SNL_AIGflv

ならば、この文はどう説明できるのでしょうか?

A lot of them didn’t vote, a few voted for Nader or Buchanan. 

実際の状況:2000年11月のアメリカ大統領選挙でRalph Naderが約278万票(3%)、Patrick Buchananが45万票(0.4%)を得た。

vote

あれ?辞書と違う…

2人の獲得票数は合計で323万人なのに、a fewで表現されており、severalは用いられません。つまり、ネイティヴはa fewが「2、3の」数を必ず指すとは思っていません。結論から伝えると、上記辞典の表記は不適切な部分があり、ネイティヴは下記のイメージを持って、この二つを使っています。

 

① Severalは、3〜5あたりの数を、少なくない数として表す。(日本語の「数人、数冊、数個」などに対応)

② A fewは、3〜5あたりの数を下限として、話し手が期待値、基準値より少ないと考える数を表す。(日本語の「少数」に対応する)

上記の定義から考えると、下記の2つの文は少し意味合いが変わってきます。

  • A few students of this high school got into Boston University.
  • Several students of this high school got into Boston University.

a fewの方は「わずか3〜5人がボストン大学に入った(もっと合格者が出るはずだったのに…)」という意味に対して、severalは「3〜5人ものボストン大学に入った(やった!快挙だ!)」というポジティブな意味になります。

最後に、2つの表現の関係は、大きな数を指し得る順に

(some) > a few > several

となります。

もっと、もっと詳しく知識を持ちたい方はこの本を手に取ってみてください。あなたの英語に対する疑問がスルスルっと解かれます。


複数扱い?単数扱い?

【問題①】動詞はis / are のどちらでしょうか?

Right now, the Red Sox [ is / are ] losing to the Yankees 14 to 9!

「現在、レッドソックスは、14対9で(ニューヨーク)ヤンキースに負けています。」

 

【問題②】動詞はtrounces / trounce のどちらでしょうか?

The Heat usually [ trounces / trounce ] the Jazz.

「マイアミ・ヒートは、たいていユタ・ジャズに大勝する。」

【正解】どちらも複数呼応扱いの[are] と[trounce]

【解説】現在、メジャーリーグの野球チームは全部で30チームあります。下記の表を見ると、Boston Red SoxとChicago White Soxの2チーム以外は全て複数形を表すーsがついている事がわかります。これはsocks(靴下)をSoxと表記したものでアメリカ人には複数形として意識されています。つまり、問題の主語が複数形なので動詞も「複数呼応」になっています。

[メジャーリーグ全チーム]

 

ちなみに、日本のプロ野球も「広島カープ」を除く11球団には複数形を表すーsがついています。

japan_npb_2011-attendance_b

NBAチームはイースタンとウエスタンのそれぞれ15チーム、合計30チームありますが、そのうち27チームの名前が複数形です。例外は、Miami Heat, Orlando Magic, Utah Jazzが単数形になっています。しかし、大多数である複数形チーム名の影響を受けて、単数形の3チームが主語になったとしても動詞は「複数呼応」になるのが一般的です。

意外に知っているいようでしらない、または使えているようで使えていないのが「英文法」です。下記文法書シリーズは素晴らしい内容ばかりです。是非手にとってみてください🌟